ヒリダスの余分ログ

よぶんこそじぶん。などと思ってみたり、みなかったり。

20170825 お二階さん

お二階さんが引っ越した。
かもしれない。


昨日の朝、家を出るとき
引っ越し業者の人たちがトラックで来ており、
「誰か引っ越してくるのかな」
と横目で見ながら出勤したのだけど、
帰ってきたらお二階さん宅に人気がない。
引っ越した方だったらしい。


お二階さんは、
マンションによくやってくる猫2匹を
餌付けしており、
深夜にその猫共がやってきて
「入れてや入れてや」という声がうるさい。
発情期のときは喧嘩の声も聞こえてくるし、
マンションの渡り廊下には猫のゲロも落ちてる。


その猫達はどうしたのだろう。
連れて行ったのだろうか。
連れて行っていないとしたら、
そりゃないぜお二階さん
って感じだ。


猫達自体は家を何件か
渡り歩いているだろうからあれだろうけど。


実は一昨日の夜、
マンションの踊り場にその猫が寝そべっていた。
そのまま二階部分にあがると
息絶えた蝉が仰向けに置かれていて
「!!!!」となった。


確実に猫の所業であり、
「やりやがったなあいつまじ人間なめやがって」
とその時は思ったのだが、


もしかたら猫は
お二階さんが引っ越しを知っていて、
「今までありがとうな」
という餞別の意味であの蝉を
置いたのではないか。


ふとそんな想像を巡らせてみたら、
ちょっと鼻の奥がツンとした。