ヒリダスの余分ログ

よぶんこそじぶん。などと思ってみたり、みなかったり。

20170628 スティック珈琲

雪平鍋に水道水を入れ、
コンロの火にかける。


頭に思い浮かんだ歌を唄いながら、
沸騰するのを待つ。


ぼこぼことお湯が沸き立つのを確認したら火を止め、
マグカップにスティック状の珈琲を入れ、
お湯を注ぐ。


キッチンから茶の間へ。
コースターへとマグカップを運ぶ。
1分くらい待って、珈琲をすする。


うん。
と思う。


このスティック状の珈琲。
非常に美味しいというわけではない。
あー今日も珈琲がうまい。
とはあまり思わない。


ただ飲む度に、
うん。
と思う。


市販で販売されている珈琲と言えば、
ホットならフィルタータイプのものだとか
瓶詰めになっているもの、
アイスならシロップ系のものだとか
ペットボトル入りでそのまま注げるもの、
様々にある。


以前にいろいろと試して、
現在愛飲しているこのスティック状の
珈琲にたどり着いたのだったと思う。


美味しくなくはないこと、
価格帯、手間の少なさ、
その辺りを加味して、選ばれたこの珈琲。


30本入りのスティックが少なくなると、
あ、買わなきゃと思うこの珈琲。


夕食後、就寝時間までのんびりしたいとき、
おもむろに淹れてしまうこの珈琲。


私とスティック珈琲の
不思議な関係。


私はもしかしたら、
この珈琲を飲んで、
うん。
と思いたいのかもしれない。


うん。
と思いたくて今宵もこうして
珈琲を淹れるのかもしれない。


珈琲って哲学的だなぁ。
ふわふわとそんな思考を巡らせながら、
私はまた珈琲をすすり、
うん。
と心の中でつぶやいた。