ヒリダスの余分ログ

よぶんこそじぶん。などと思ってみたり、みなかったり。

20171118 ネコマナコ

あぐらに猫を乗せてテレビを見ていると、
猫が視線をこちらに向けていることに気付く。


猫が人間を見つめるというのは
何を意味しているのだろう。
私の何を観察しているのだろう。


ボサボサに伸びた眉毛だろうか。
小鼻の角栓だろうか。
剃り残した髭だろうか。
二段仕様の顎だろうか。
私の奥のクローゼットを一点見つめしているだけだろうか。
見つめ返されるまで何秒かかるかの遊びだろうか。


一体何を思っているのだろう。
猫はヒト語を話さないのでわからない。
視線に気付いた私は、
その小さな頭をぐしゃぐしゃとなでる。
私にわかるのは、そのとき
何か大切な気持ちを交換し合っているような
胸の中が温かくなる感覚だけだ。