ヒリダスの余分ログ

よぶんこそじぶん。などと思ってみたり、みなかったり。

20170722 生きてるってかわいい

蛇。
水を張った大きめのタッパに浸かり、
皮をふやかして脱皮に備えるその姿。
かと思いきや、気がつけば
タッパの外でぐるりと大きな蜷局を巻いたり、
タッパと壁の隙間に挟まっている不可解さ。



蜥蜴。
紙の床材に頭をつっこんで眠り、
わずかに見える胴体が
フスーフスーという呼吸に合わせて
上下しているその感じ。
時折隣部屋の蛇を気にかけているその感じ。



猫。
妻のあぐらの上に座っていても、
しっぽは隣に座っている私の太股にのせ、
あなたもちゃんと気にかけてますからね
とでも言わんばかりに
子どもをあやすようにしっぽでパタパタと。



一緒に暮らし、
こういった仕草を間近に眺めていると
ああ、彼らは実に、生きているな
という想いを抱く。
なんという当たり前な感想。
オブザイヤーも射程範囲の当たり前さ。


いやオブザイヤーはどうでもいい。
とにかく、
とても生きている。
とても生きていて、かわいい。
暴言かもしれないが、
生きるということは、かわいいなのではないか。


もっと詳細に言えば、
もう皆さん様々生きるとは何かということを
人間は長いこと考えてきましたけれども、
ここはひとつ、
もう生きるというのはかわいいということで
これにてお開きということで、
後は指定の居酒屋に皆で移動しまして、
どんちゃんやりましょう
みたいな気持ちが沸いてくるのである。


我々人間などは、
そのかわいいを見守るために生まれてきたと
もうそういう乱暴な位置づけ方でいいんじゃないのと。
心の中に、そういう諦めやだらけという平和を
もたらしてくれる、或いは身をもって教えてくれる。
私にとって彼らはそういった存在なのである。



ただし皆、うんこは臭い。