ヒリダスの余分ログ

よぶんこそじぶん。などと思ってみたり、みなかったり。

20170626 眉間

ふいに、
眉間に皺を寄せた人相の悪い男と目が合う。
男の感情を喜怒哀楽に当てはめるなら、怒。
何かを噛んでいるとすれば、苦虫。
そんな表情をしている。


何を隠そう
その男は、私だ。


「電車の窓に映る自分の顔
何だかとても疲れて見えた」
と、J-POPの歌詞に出てきがちな
シチュエーションで、私は私と目が合った。


そこでやっと気づくのだ。
自分が眉間に皺を寄せていることに。


「そんなんじゃ、幸せが逃げていくよ~」
などとJ-POPの歌詞みたいな話を展開したいわけではない。


私は今日、ひとつの不安にたどり着いたのだ。
「もしかして、眉間に皺を寄せる度に、
おでこが広くなってるんじゃない?」ということに。


ぐっと眉間に力を入れてみると、
眉毛のスタート地点が下に下がりますよね。
そのとき、おでこの生え際にG、つまり重力を感じるのです。

 

元よりおでこが広く、
眉から生え際まで約7cmある私は、
この事実に気づいたとき血の気が引いていくのを感じた。


眉間がオーエスオーエスとおでこを引っ張り、
おでこの面積を日々着実に増やしている。
この事実。


この事実に、各分野の専門家たちは気づいているのだろうか。
「ストレス社会とおでこの広さの相関性について」
みたいな研究結果は発表されているのだろうか。
あぁそして私のおでこは、広がり続け、溝が増え、
顔のパーツがどんどん中心に集まる。
そんな老後を送るしか術はないのだろうか。


などと、考えているところで
最寄り駅到着のアナウンスが流れ、
電車に吐き出されるようにホームに降り立ったのでした。
働く皆様、今日もお疲れさまでした。